新すみれ通信 LETTER
すみれ通信2023年5月号
シュガーコントロールで子供の虫歯を防ごう
★シュガーコントロールとは?
虫歯予防には、プラークコントロール、フッ素と食習慣が有効です。しかし、3歳までの子供は仕上げ磨きを嫌がったり、飲み込むリスクがあるためフッ素も少量しか使用できないので、食習慣がとても重要になります。
WHO(世界保健機関)は、制限すべき糖を「遊離糖」と表現しています。聞き慣れない言葉ですが、食品や飲料の加工調理で加えられる糖のことです。蜂蜜やシロップ、果汁や濃縮果汁などに自然に含まれる糖も含みます。この遊離糖の摂取量を、1 日の総エネルギーの10%未満に、理想的には5%未満に制限することで、生涯を通して虫歯リスクが最小限になるとしています。
★虫歯になりにくい習慣を身につけよう
①砂糖の量に注意
W H Oが推奨する糖の摂取量の目安は、大人で1日25g以下です。しかし、日本人は1日平均42.7gも糖分を摂取しています。普段何気なく口にしているお菓子やジュースに、どれだけの糖が含まれているのか、下表で角砂糖(1個3.3g)に換算した量を表示しました。コーヒーに角砂糖を入れても2個以下でしょう。しかしコーラは17個!!健康に良いと思って飲むスポーツ飲料は9.5個!習慣的に飲む人は要注意です。また、3歳まではジュース、乳酸菌飲料、アメ、グミ、ラムネ、チョコなどは避け、できるだけお水やお茶、むぎ茶を与えるようにしましょう。
②食べる時間に注意
食べ物がお口の中に長く留まるのも要注意です。お菓子のダラダラ食いや、ジュースのダラダラ飲みをすると、口の中は常に酸性状態となり、虫歯ができやすい環境になってしまいます。おやつは1日2回までに。だらだらと食べずに30分以内に食べ終わるようにしてください。
③お菓子の種類を工夫しよう
甘いものだけがおやつではありません。果物やさつまいも、チーズ、煮干し、するめ、枝豆、おにぎりなど、虫歯になりにくい食材を選んで、おやつにしてあげましょう。
しかし、お菓子は子供にとって楽しみであり、情操教育にも役立ちます。あまり神経質になって、全て取り上げてしまうのは悲しいことです。ご自宅でルールを決め、上手にコントロールしながら楽しみましょう!