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タバコがお口に与える影響

診療コラム 2017年06月05日

タバコの煙には、200種類以上の有害物質、50種類以上の発がん性物質が含まれており、肺がんや食道がん、胃がんのほかにも、全身に様々な悪影響を及ぼします。今回はお口の中に及ぼす影響をご紹介します。

あなたもこの機会に、たばこや喫煙について考えてみませんか?

 

★タバコとむし歯

タバコを吸うとタバコの煙に含まれるタールが歯に付着し、歯垢(プラーク)が沈着しやすくなります。
さらに、ニコチンの作用で血管が収縮するため、唾液の分泌が悪くなり、お口の中の自浄作用が弱まり、虫歯菌が活発になります。このため、虫歯になりやすくなるのです。

 

★タバコと歯周病

タバコを吸うと歯に汚れが付きやすくなり、また唾液の自浄作用も弱まるため、歯周菌が活発に活動しやすくなります。
また、ニコチンの作用で血管が収縮し、出血しにくくなるので歯周病に気づきにくく重症化しやすくなります。気づいたときは既に手遅れということが多くなります。

 

★タバコと歯茎の着色
たばこに含まれるニコチンやタール等の有害物質から歯肉を守るため、メラニンが作られ、歯茎が黒くなると言われています。また、タールが歯肉に付着したり、血行が悪くなることも、歯肉の色に影響を及ぼします。

 

★タバコと口臭
ノンスモーカーにとっては、喫煙者の口臭は耐えられないほど臭いものです。タバコ臭の成分のうち、アンモニア、スカトールは糞尿の悪臭成分です。

 

★タバコとガン
タバコは口の中のがんの原因にもなります。舌がん、歯肉がん、頬粘膜がんなど多くがタバコを吸っている人に発生します。内臓疾患ではないので見落とされやすく、ただのできものや口内炎だと考えて放置していると、身体中に転移してしまい、死に至る確率も高いとされています。

 

★恐ろしい受動喫煙

タバコの影響を受けるのは、たばこを吸っている本人だけではありません。
WHOによると、毎年約600万人(6秒に1人)がタバコによって命を奪われており、そのうちの60万人(1分に1人)は受動喫煙による被害だとされています。人が吸ったたばこの煙を吸い込み、その影響や被害を受けることを受動喫煙と言います。
家族に喫煙者がいる子供は、歯茎が黒くなっていることがあります。また、喫煙者がいない子供に比べると、3歳までに虫歯になるリスクが最大約2倍になるという研究結果もあるほどです。

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